レントゲンは回復を遅らせる?!

エックス線撮影と回復の関係
エックス線撮影と回復の関係

一般的に、お医者さんに腰痛で相談に行きますと、「まずレントゲンを撮りましょう。」となります。

 

一見、親切なお医者さんな気がしますが・・・

実は、回復をかえって遅らせる可能性があるんです。

 

2001年のKendrick D.et al によってこんな研究が行われました。

腰痛が10週間(中央値)続いている41名の患者を対象に、X線撮影群と撮影しない対照群に無作為に割り付け、その後の経過を9ヶ月間にわたって追跡調査をおこないました。

その結果、対照群に比べてX線撮影群は、痛みの持続期間、活動障害、健康状態の成績が悪く、受診回数も多くなったのです。

この結果による世界の研究者の見解は、X線撮影による被爆の影響ではなく、写真を見た患者は自分が重病だと思い込み、不安や恐怖心が高まった結果によるもので、心理社会的因子が腰痛の回復を遅らせると結論づけています。

X線撮影が本当に必要は腰痛は全体の1〜5%だと言われています。

そしてそれは問診や簡単な理学検査で、鑑別できるのです。

 

 

ストレスが腰の筋肉のバランスを崩す?!

2002年に腰痛研究のノーベル賞と言われるVolvo賞を受けた研究をご紹介します。


60名の健常者を対象に、ストレス(知的処理)を与えながら、腰に負荷をかかる運動を行い、腰の緊張度を筋電図(EMG)で調べました。


その結果、


社会心理的ストレスが腰に過剰な圧力をかけ、体幹筋のバランスを崩すことが分かりました。


引用研究:

The impact of mental processing and pacing on spine loading

一般的に処方される腰痛の薬に効果なし?!

リリカと言う名前で日本でも処方されている慢性腰痛の治療薬、プリガバリン。

 

アメリカ、ロチェスター大学のJohn Markman博士らによって行われた研究によって、腰痛の症状を和らげる効果がないことが明らかになった。

 

Markman博士らは、腰部脊柱管狭窄症をもつ被験者にウォーキングマシーンで歩行動作を行い、プリガバリン(リリカ)を処方されたグループと砂糖で出来た偽薬を与えたグループとの間で、効果の違いを観察した。

 

その結果、両グループの間で大きな違いがみられず、プリガバリン(リリカ)はプラシーボ以上の効果がないと結論づけられた

 

また、近年、プリガバリン(リリカ)の使用過多による依存や肝臓に関連する重度の副作用の危険性が指摘されているので、皆さん、お気を付け下さい。

 

引用研究:

Double-blind, randomized, controlled, crossover trial of pregabalin for neurogenic claudication

 

慢性腰痛にキネシオテーピングは効かない?

腰痛患者に対する有効な方法として、手技療法や運動が勧められているが、それを補完する目的でキネシオテープは有効かどうかを確かめる調査が行われた。

 

原因不明で長引いている腰痛(慢性腰痛)患者148人を対象に、ランダムに、運動と手技療法で治療するグループと、運動・徒手療法に加えてキネシオテーピングを腰に貼るグループに分けられた。

毎週2回ずつ、5週間で計10回の治療が行われ、効果が比較されました。

その結果、キネシオテープを使用、未使用で、治療効果の差はなかった。


また、5週間の治療後も、治療開始から6か月後までの追跡調査を行ったが、その差はなかった。

 

引用研究:

Kinesio Taping Does Not Provide Additional Benefits in Patients With Chronic Low Back Pain Who Receive Exercise and Manual Therapy: A Randomized Controlled Trial.

 

腰痛の新常識、腰痛の原因を知って下さい。